Naturally Music*子どもと音楽+英語のある暮らし

音楽ともに過ごす日常と、ふたりの子どもたちの成長の記録。書くことは生きること。出版翻訳者デビュー目指して修行中。

好きと練習量は比例する?


先日、
ピアノ教室のお問い合わせで、
こんな質問をいただきました。


「子どもが自分からやりたいと言って
始めたピアノ。

習って1年が経つけれど、
家ではほとんど練習しません。
練習しないでレッスンに行っている状態。

あまり練習しなさいとは言いたくないので、
子どもの自主性に任せてきましたが、
このままでいいのでしょうか?」


初めに断っておきますが、
これから述べることは、
あくまでも私の主観的考えです。
(中には当然、異を唱える方も
いらっしゃるかと思います、、、)


このブログでも時折、
物議を醸しているけれど、
楽器を習う場合のまず最初の論点は、
楽器をやりたいと思っているのは誰か
ということ。

親がやらせたいのか、
それとも、
子ども自らの意志なのか。


この場合、
やりたいと言ったのはお子さん自身なので、
スタートとしては理想的と言える。


それなのに、
いざ始めてみたら、
ちっとも練習してくれない。

そんな子どもを見て、
親もイライラ、、、。

音楽系の習い事ではよくある
一コマです。


ピアノが好き。
練習も好き。

という子もいれば。
(息子はこのタイプで、
ヴァイオリンが大好き。
毎日欠かさず2〜3時間は練習します)


ピアノは好き。
毎週のレッスンも嫌がらずに行く。
でも練習しない。

という子もいる。


練習に気が向かない原因としては、
さまざまなものが考えられます。


1. 教材〜難易度

練習していかなくても、
レッスンでどうにかなってしまうくらい
課題が簡単だったとしたら。

子どもは、
次第に練習しなくなります。

練習することに意義を見出さなくなるから。


逆に、難しすぎてもまた問題で、
今度は弾けないから練習したくない、
練習しないからますます弾けない
という悪循環に陥ってしまう。


その子の適性を見極め、
適度な教材を適切に使う。

言わば、先生の力量にも
関わってきます。


2. 教材〜興味

もうひとつ、
教材に関係すること。

弾いている曲に面白味がない、
興味を引かれないとしたら。


子どもは正直だから、
つまらないものにエネルギーは
注がない。

クラシックがもちろん基本だけれど、
たった1曲でも好きな曲を、
ポピュラーでも何か、
その子に合ったレベルの曲があれば、
取り入れてあげる。

きっとピアノに向かう気持ちが、
少しは変わってくるんじゃないのかな。


3. 身近な目標、憧れの存在

できることなら身近に、
同じ楽器を弾く憧れのお兄さんや、
お姉さんがいるとさらに良い。

本人に明確な目標ができるし、
「お兄さん、お姉さんみたいに
上手に弾けるようになりたい!」
と思えることが、
上達の第一歩にも繋がる。


もしくは、憧れの曲でもいい。

「いつか、あの曲を弾きたい!」
と強く願う気持ちがまた、
原動力になる。


4. 家庭での音楽環境〜楽器

レッスンを受けるにはまず、
家庭に楽器があるかどうか。

もっと言えば、
その所有する楽器が子どもにとって
魅力的か、
弾きたいと感じるものであるか。


たとえば、
ピアノとキーボードは、
まったくの別物だし。

電子ピアノと生のピアノでも
全然違う。


もっとも、
近頃の電子ピアノは性能も上がっていて、
生のピアノに限りなく近いものもあるので、
選び方次第ではあるけれど。

できることなら本物を、
生のピアノを。


弾いていて感じる心地よさ。

大人よりもずっと、
子どものほうが敏感だから。


5. 家庭での音楽環境〜親

楽器の習得は、
子どもが幼稚園以下、あるいは
小学校低学年くらいであればなおさら、
親子二人三脚が基本です。


小学校中学年以降、
ある程度大きくなってから始めた場合には、
完全に子どもの自主性に任せることも、
選択肢としてはアリかもしれない。


けれどもまだ小さいうちは、
レッスン中は親が付き添い、
先生に言われたことを一緒に聞いて、
ともに学ぶ姿勢が大事だと思う。

日頃の練習にも、
欠かさず付き合ってあげること。


そのときに大切なのが言葉がけ。

さりげなく、
ピアノに向かうように促す。

と言ってもこれが一番、
難しいのだが、、、。


ただやみくもに、
「練習しなさい!」と大声で
まくし立てたって、
子どもは絶対に聞き入れやしない。

ならば、
ちょっと言い方を変えてみる。


「あれ?そういえば今日は
ピアノの音がしないなあ。
ピアノさんもおもちゃと一緒で、
遊んであげないとさみしがるよ」

「ママ、あなたのピアノの音が
大好きだから、
聴かせてくれると嬉しいな」

「あなたの弾いているこの曲、素敵ね。
ママはここのところが好きなんだけど、
ちょっと弾いてみてくれない?」


とにかく、
楽器に向かう気持ちになるまで、
ひたすらポジティブな言葉を選んで
話しかける。


それでもだめなときは一旦諦め、

「じゃあ、また明日にでも聴かせてね。
ママ、楽しみにしてるからね」

そして翌日、
同じようにポジティブな言葉を
繰り返す。


非常に根気の要る作業。
練習を習慣化させるまでが大変で。


ピアノの前に、
座ってくれるようになったら今度は、
子どもの気持ちに左右されないこと。


難しくて、
何度練習してもなかなか弾けないとき、
「もうやだー!できない!」
と子どもが泣きわめいたとしても。

そこで親が一緒になって
イライラしてしまっては負けなのだ。


親はできる限り、
常にニュートラルな気持ちで、
辛抱強く子どもを見守り、
励ましの言葉を忘れない。


これは、
私の実体験も入っているかな。

最初の頃は特に、
私まで練習中にイライラしてしまい、
気持ちのコントロールが難しいと
感じたことがたくさんあった。

でもそうなると、
お互い後味が悪いし、
無駄なエネルギーを消費するだけと
気づいて。


以来、
子どもがたとえ、
「できない!」と言い始めたとしても。

親である私は、
そこでグッと感情の線を引く。

「大丈夫だよ、あなたならできるよ!」

「先生も、あなたならできると思ったから、
宿題にしたんだよ!」

「頑張って先生を驚かせようよ!」

親の忍耐力が試されること、
しばしばだ。


子どもには、
何か困難な課題にぶつかったとき、
そこからすぐに逃げ出すような人には
なってほしくない。

目の前の課題が困難であればあるほど、
立ち向かっていける強い心を
育ててほしい。


一方の親は、
いつ何時も子どもにとって、
一番のファンでいてほしい。

親が子どもの可能性を
簡単に諦めてしまうことほど、
悲しいことはないと思うから。


以上、ひとまずは5つ。

考えられる要因を
長々と書きましたが。


それでも、
練習する気が起こらないときは、
思い切って一度レッスンをお休みして、
しばらく楽器から離れてみるのも
ひとつかな。


本当に好きなら、
またそのうち弾きたい!と思う日が
来るだろうし。


ちなみに私は中学生の頃、
一年間まったくピアノを弾かない
時期がありました。

ピアノを弾く意味を、
自分で見出せなくなって。

でも結局は、
ピアノに戻ってきた。


思わなければ、
それはそれで何かが違った、
その子にとってピアノは、
特別やりたいことじゃなかった
という意味なのかもしれない。


うーん、
書けば書くほど奥が深いなあ。


タイトルの質問。

「好きと練習量は比例する?」

この答えはやっぱり、
Yes、、、かな。

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by naturallymusic | 2013-06-11 00:42 | ピアノレッスン | Comments(0)
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