Naturally Music*子どもと音楽+英語のある暮らし

音楽ともに過ごす日常と、ふたりの子どもたちの成長の記録。書くことは生きること。出版翻訳者デビュー目指して修行中。

ヴァイオリン、辞め時は、、、


ヴァイオリンの辞め時。
我ながら、なんて衝撃的なタイトル(笑)

でもね、
本当に冗談じゃなく、
私の中で今、このことを考えない日はない。


昨日も、
私と夫と長男の3人で、
長男も春には3年生になるし、
これからどうしていきたいのか、
限りある時間の使い方について
いろいろと話し合った。


「将来はどうなりたいの?」
という夫の問いかけに対し、
間髪入れず、真っ先に長男が発した言葉が、
「僕は、ヴァイオリンの職人になりたい」

この言葉に嘘はないと、
私は踏んでいる。

心の底から、
彼は職人になりたいんだろうなってわかるから。


ただ、問題はここからだ。
「でも、僕はヴァイオリ二ストにもなりたい」


これよ、これ!
ヴァイオリ二スト「にも」なりたいって。


世の中の小学生、
プロのヴァイオリ二ストを目指している子たちというのは、
100%気持ちがそこに向いていて、
ヴァイオリ二ストになる自分しか見えていない。

ただひたすら毎日、
将来の自分の目指すべき姿に向かって、
練習という努力を続けている。

ヴァイオリ二ストになる!
というひとつの軸しかないから、
ブレようがないのだ。

そういうたったひとつ、
ブレない軸を持って前を向いている子は、
やっぱり強いし、どんどん成長していくんだなって、
最近とみに感じる。


一方、長男の場合は、
職人になりたい自分と、
ヴァイオリ二ストになりたい自分。

日々、ふたつの自分の間で揺れ動いていて。
ちょっと気持ちがどっちつかずになっていないかなって。

練習の最中も、
弾きながら突然、楽器についての疑問が湧くと、
練習を投げ出して、あれこれぶつぶつと
考え始めてしまったりして、
「あれ、何の練習してたんだっけ?」
ってなることもあるし。


昨年のふたつの大きな大きな出会い。

ヴァイオリン職人のお兄さんと、
ヴァイオリンの先生。

おふたりともそれぞれに、
素晴らしくプロ意識の高い方々ですし、
長男はお兄さんのことも、
先生のことも大好きで、
両方ともに憧れる気持ちも十分理解できる。

しかしながら、
そのふたつの出会いが、
長男のハードルを上げてしまったのもまた事実で。


軸がふたつあるのは悪いことじゃないし、
上手くすれば自分の強みになるはずだけれど。

でもそのためには、
ふたつの軸が両方ともブレて、
互いに共倒れしないようにしないといけない。

並行して二本の柱を立てるって、
自分が思っている以上に大変だよ?


長男の弱み?問題?は、
職人になりたいと言いながらも、
舞台でヴァイオリンを弾くのが何よりも好きな自分、
舞台と言っても習い事レベル、発表会レベルじゃなくて、
プロが立つ舞台に立ちたい自分を捨てられないことだと思う。


だって、
職人になりたいなら、
音教なんて行かずに普通のお教室で、
習い事として大好きなヴァイオリンを続けながら、
毎日の練習時間を半分に減らして、
その分、勉強したほうがいいと思うもの。

職人になるにはきっと、
いろいろ計算したりするだろうから、
理系の頭が必要でしょう。

もっと勉強に力を入れて、
良い中学に行ったほうがいいんじゃないかって、
親としては思うわけです。


実際、
私立玉川学園高校では自由研究の時間があり、
毎年10人くらいの生徒がコツコツと2〜3年かけて
ストラディバリウスの製法による本格的な
ヴァイオリン製作に取り組んでいるという。
http://www.tamagawa.jp/academy/lower_upper_d/activity/detail_2582.html

受験勉強して、
中学あるいは高校から玉川を目指したら、
職人になりたい夢に一歩、
近づけるかもしれないじゃない?


それ故、
冒頭のタイトル、
ヴァイオリン、辞め時は、、、に戻る。

正確には、
プロを目指すヴァイオリン、辞め時は、、、
だけれど。


でも長男は、
ヴァイオリンはヴァイオリンで、
このままずっと音教で、今の先生のもと、
プロを目指して頑張っていきたいと主張する。

ヴァイオリンの学校(音高)にも行きたいと。


それならば、、、それならばよ。

練習中は一旦、
職人になりたい自分を忘れて、
ヴァイオリ二ストになりたい自分だけを見て、
集中して練習を頑張ること。

練習中に、
もうひとりの自分が出てきたらダメ。

楽器を思う存分眺めたり、
疑問に思ったりするのは練習が終わってから
にしてね。


それから、
職人になりたい自分のために、
3年生になったら勉強にももっとちゃんと
取り組むこと。

学校の宿題だけ、
やってたんじゃきっと足りない。

一度挫折した通信教育、復活させようかって。


要は、
プロと同レベルに弾ける職人を目指すって、
それだけ、人以上に大変な努力が必要なんだよ!
ってこと。

私も音教行きながら塾通いしての中学受験、
大変だったもの。

ただ、私の場合は、
もともとピアニストになる気は毛頭なかったから、
どうにか続けられたようなもので。

時間は有限なんだから、
限られた時間を有効に使わないとねって、
夫とも話し合い。


ヴァイオリンも勉強も、
だらだらやってたら何も身につかず、
下手したら両方の夢を失ってしまうかもしれない。

二兎を追うものは一兎をも得ず
なんてことには絶対にならないように。


昨日は話し合いのあとさっそく、
長男にも響いたところがあったのか、
一度もトイレに行かず、お茶も飲まずに3時間半、
その後15分休憩してまた1時間、
集中して真面目に練習に取り組んでいました。

練習が終わったら今度は学校の宿題も、
丁寧にやっていたしね。


さて、
いつまで続くかな。。。

a0259665_14453750.jpg


写真は、
新年早々、弓の修理のため工房に行って、
ついでに買った弓のケース。

サンタさんにもらった新しいケースは、
弓が一本しか入らないので。


でも実はこれ、
ヴァイオリンではなくてチェロ用のケース。

だから、
フルサイズのヴァイオリンの弓は入らない
と言われたけれど、
分数の弓は短いからいいかと思って。

チェロの弓は、
ヴァイオリンの弓より短いってことも、
このとき初めて知りました。



Commented by kokoron35 at 2016-01-18 15:54
初めまして。
職人は、努力は勿論ですが、素質も大きい気がします。設計系、彫刻・美的センスかな。
父が、理系出身のサラリーマンでしたが、中学時代から独学でヴァイオリンを作っていました。
量産できる時代なので、仕事となると、厳しさもあるかと思いますが、微妙な音色の違い、美しいフォルム、一点物の良さが分かる人は必ずいますよね。
でも、演奏は、レッスンについていた方が、確実に伸びますよね。
何を優先させるか難しいですね。3年生で選択を…偉いな〜と感心です。
Commented by naturallymusic at 2016-01-18 16:28
kokoron35さん、

こんにちは。
コメントありがとうございます!

お父様、中学時代から独学でヴァイオリンを作られていたなんて、すごいですね!

うちの長男に果たして素質があるのかどうか、、、学校では図工の時間が一番好きらしいですが。

ヴァイオリンは、プロを目指す子は本当に今から必死にやっているから(時には学校を休んででも)、もし本人がヴァイオリ二ストじゃなくて職人を目指したいのであれば、小学校高学年か中学生になる頃、みんなが音高受験準備を始める頃にヴァイオリンに一区切りつけるというのも、ひとつの選択肢として考えておいてもいいのかなって。

何も一日4〜5時間も練習しなくても、そんな厳しい環境で頑張らなくても、もっと楽しく続けられる環境で、その浮いた分をそれこそ独学でヴァイオリン作るとかって時間にしたらどうなのかなって思ったり。

音楽は早期教育で、みんな進路を定めるのが早いので、ヴァイオリ二ストになる道も残しておくとなると、これからますます大変になっていくから、その分覚悟しておきなさいよ!というお話です(笑)
by naturallymusic | 2016-01-18 14:42 | 音楽のこと | Comments(2)
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